元瓊林会会長 福地茂雄氏の「お別れの会」に参列して

本年1月29日にご逝去された故福地茂雄元瓊林会会長の「お別れの会」が、アサヒグループホールディングス(株)の主催で、4月25日帝国ホテル東京「孔雀の間」で開催されました。著名財界人、放送関係者、会社関係者、ご友人等を多くの方が訪れていました。

福地元会長は、1957年に母校長崎大学経済学部をご卒業され(学部5回卒)、同年アサヒビール株式会社に入社されました。アサヒビールでは営業部門に長く携わり、お客様からのクレームがあれば、どんな遅い時間でも必ず当日中にお客様の所に足を運ぶなど「お客様満足」の姿勢を貫かれたとのことです。誰に対しても分け隔てなく接し、お客様始め周囲から大きな信頼を得たとのことです。瓊林会の集まりでも、業界を代表されるような著名人でありながらも、当時の我々若い会員にも気さくに声をかけて頂くなど、私自身も “そのお人柄”をよく記憶しています。
「スーパードライ」をアサヒビールのトップブランドに育て、同社の社長、会長へと就任され社業の発展に多大なる貢献され、その御活躍振りは、我々長崎大学経済学部同窓生にも誇らしく思えたものです。
アサヒビール退任後も、第19代日本放送協会(NHK)会長、新国立劇場理事長等も歴任され、任される仕事は全く違っても置かれた立場での目線で、どこまでも「お客様満足」を追及されたとのことです。
会場には写真パネルや長崎大学経済学部時代の日記やノートも数多く展示されていました。ある写真の前で数名の女性が「在りし日の思い出」を話しながら笑顔の中、涙ぐんでいらっしゃいました。人との出会いを大切にした福地茂雄元会長の“人となり”が偲ばれました。

「一期一会」、福地元会長の座右の銘とのことです。どんなにネット社会が進んでも、人と人とが直接会い、話し、触れ合うことが大事と写真の向こうから語り掛けられているようでした。
福地茂雄元会長のご冥福を改めてお祈りするとともに、人との繋がりである同窓会活動である「瓊林会」を愛された思いを微力ながらも確り次の世代へ繋いで行きたいと思います。
最後に、福地茂雄元会長の生涯の傑作であるアサヒスーパードライで、皆様と献杯!!
ありがとうございました。

瓊林会東京支部長 国広昭彦

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