瓊林会東京支部長挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

瓊林会東京支部会員の皆様には、平素より東京支部の活動にご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。

昨年は、母校長崎大学経済学部が、3月28日に創立120周年を迎え、12月6日には片淵の経済学部キャンパスにおいて、120周年記念式典が開催されました。120年という人に例えれば大還暦(60年還暦を2回)という新たな歴史と伝統を刻み、同窓生として、大変喜ばしく、誇らしく思います。今年はそういう意味では新しい60年サイクルの最初の年となります。

本年は干支で申しますと「丙午(ひのえうま)」の年にあたります。丙午は、十干(じっかん)の「丙(ひのえ)」と十二支(じゅうにし)の「午(うま)」の組み合わせによるもので、60年に一度巡ってきます 。丙(ひのえ)は陰陽五行説(木、火、土、金、水)で陽の火を表し、「明るさ・情熱・活力・爆発力」を象徴すると言われています。一方、午(うま)は、馬にあたり、「行動力・勢い・スピード・自由」を意味するとされます。これにより丙午年は「火×火」の組み合わせになり、非常に活力に満ちた年とされます。

こうしたポジティブ考えと逆に江戸時代から伝わる迷信として、丙午年に生まれた女性は気性が強く、夫を不幸にする(食い殺す)という俗信があります。これは、江戸時代に流行した歌舞伎や浄瑠璃の演目の「八百屋お七」からと言われています。恋するあまりに放火事件を起こし火刑に処せられたとされる少女「お七」が丙午の生まれだったとされる物語によります。60年前の前回の1966年の丙午では、この迷信を信じた夫婦が出産を控えたため、出生率が前年に比べて約25%減少しました。ただし、これはあくまで文化的・歴史的な迷信で、科学的根拠はありません。

現代では、この迷信を信じる人は少なく、丙午は不吉な年として恐れるよりも前向きな象徴として捉えられ、エネルギーや情熱、行動力を象徴する年として積極的に活用するのが自然とされています。新しい挑戦や目標への取り組みに良いタイミングと見なされ、丙午は、これまで積み重ねてきた歩みを礎に、新たな一歩を踏み出し、勢いをもって飛躍する年と言われています。

東京支部といたしましても、この節目を「再出発」の機会と捉え、母校120年の伝統を大切にしながら、世代を超えた交流をさらに深め、会員の皆様がつながりを実感できる活動を進めてまいりたいと存じます。引き続き、皆様のご支援とご参加を賜りますようお願い申し上げます。

結びに、本年が会員の皆様にとりまして健康で実り多く、次の60年へとつながる飛躍の一年となりますことを心より祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

(令和8年1月)
瓊林会東京支部長 国広 昭彦